【MZ】イベント位置を保存するプラグイン

最終更新 : 2021/02/02

ツクールMZ向け。MITライセンスです。

更新履歴

  • 2021/02/03 初版

概要

ツクールMZではマップを出入りすると、移動したイベント位置が元の位置に戻る仕様になっています(MVも同様)。

このプラグインを使うと、マップを出る時にイベントの位置を保存できます。 マップに入った時にイベントを保存データの位置に再配置するどうかは、プラグインコマンドでON/OFFを指定して制御できます。 プラグインコマンドによる指定がない場合、プラグインパラメーターの初期値に従います。

プラグインコマンド

  • このマップで機能を有効化:ON/OFFを指定。次にマップに入った時、イベントを再配置するかどうかを指定します。ONだとイベントごとの設定値に従います
  • イベントごとに設定:イベントIDとON/OFFを指定。次にマップに入った時、再配置するかどうかをイベントごとに指定します。前述のマップの値がOFFだと無視されます。
  • 全イベントを設定:ON/OFFを指定。イベントごとに設定するのが面倒な場合に使用。今いるマップの全イベントが対象になります
  • 全マップの位置情報を削除:容量が気になる場合や機能が不要になったタイミングで実行してください。

パラメーター

  • マップ単位の初期値:ON/OFFを指定
  • イベント単位の初期値:ON/OFFを指定
  • 向きを保存する:ON/OFFを指定

メモ

保存設定を混在させる場合

イベントAはOFF、イベントBはON、のように混在させることができますが、そうするとイベントAとBの位置が重なる可能性も出てきます。ゲームが詰まないように気をつけてください。

簡単イベント作成の「扉」について

移動直前の扉の画像は透明になっているので、この状態で保存されると扉が見えなくなってしまいます。扉を開けたら閉めるように手を加えるか、プラグインコマンドで個別に機能OFFにしてください。この点が気になったので、パラメーターで向きを保存しない設定を用意してみました。

位置情報の保存仕様と自動削除について

位置情報を保存する時のキーとしてマップIDとイベントIDを連結したものを使用しています。キーが重複するケースは想定していません。イベントを自動生成するような特殊なプラグインが入っている場合にはそこが絡んでエラーが出るかもしれません。

またマップONで保存する際には、イベントごとのON/OFFにかかわらず全イベントの位置情報が保存されます。イベント数がすごく多いゲームだと動作に支障が出るかもしれません。(イベント合計が1000件程度なら何も起きずに動作することを確認済みです)

「なんで全部保存するんや。再配置する対象だけでええやろ」と疑問に思う人もいるかもしれません。理由は単純で、全部保存する方が、プラグインを作るのが楽だったからです。まあ、全部再配置したいマップがたくさん出てきたら結局直面する問題ですから、よしとしましょうじゃありませんか!

ちなみにマップOFFの状態でマップを出ると位置情報を保存しないだけでなく、そのマップの位置情報データがあれば自動削除されます。二度と訪れないマップを出る時にはマップOFFにしていくとデータがすっきりするということです。ですがいちいちON/OFFを検討するのも面倒だと思いますので、まずはずっとマップONでテストして、怪しければ一部マップOFFや全削除コマンドを検討するのがいいと思います。

経緯など

MVではYEPシリーズのプラグインが存在していました(というのをフォーラムで知りました)。ネーミングはそれにならってみましたが、内容は調べていないのでダウングレード版か、やりたいことが違っちゃってるかもしれません。

自分で使う予定がないのが残念です。

マップ切り替えでイベントが初期位置に戻るという元々の仕様の方が、パズル系のゲームだったら便利な気がしますね。

プロフィール

溟犬一六(めいけんいちろ)。雑種のクリエイター。ハンドル名はガバチョなど