RPGツクールMZの話1
最終更新 : 2020/08/30
最終更新 : 2020/08/30
『RPGツクールMZ』をちょっと触ってみて、MVからの変更点などを挙げながら思ったことを書きます。
これまで、キャラを右に一歩、上に一歩……と移動させるイベントを作れましたが、イベント編集画面のまま、その場で分かりやすく「プレビュー」できるようになりました。これまでマップ上でマス目を数えて、ルート指定して、テスト開始して、目視確認して、1マスずれていてやり直して……というあの時間が短縮されます。これは嬉しい機能です。
移動ルートが青い丸で表示されます。順番にアニメーションしてくれるので、動きが分かりやすいです。
メッセージを表示する際、名前ウィンドウを表示できるようになりました。これにともなって、メッセージ入力画面に名前の入力欄が追加されました。
これは人によっては使いにくい機能かもしれません。前作で名前ウィンドウを出すプラグインを使っている場合、メッセージ内にタグで囲んだキャラ名を埋め込むのが主流だったと思います。他のアプリ上でメッセージを一気に作っておいて、せっせと貼り付けるという作業をしていた場合、MZでは名前だけ個別に貼り付ける作業が増えてしまいます。
また、プラグインで名前ウィンドウの表示を微調整するのは中々骨が折れそうです。そのうち、デフォルトの名前ウィンドウを使わず、自作の名前ウィンドウを表示するプラグインが出てきそうな気がします。
ちなみに、とんでもなく長い名前を入力した場合、改行はされずに途切れます。実害は無しです。
後日、文章中のタグで名前ウィンドウを表示するプラグインを作成しました。
名前欄が追加されました。背景の「ウィンドウ」「暗くする」「透明」は名前ウィンドウにも適用されます。
ウィンドウの枠画像がそのまま適用されるので便利です。
新たな戦闘システムとして、素早さに応じて、敵味方1人ずつ行動順がまわってくるシステムを作れるようになっています。行動順はFFのATBのようなバーで可視化されます。
また戦闘中の装備変更ができるようになっています(ローンチプラグインを使用)。
データベース>システム1から設定できます。いよいよドラクエかFFか選べるようになりました。
正直、メリットはあんまりないんじゃないかと思います。MVがなんでもでき過ぎたというのもあると思いますが。
一応、MVのプロジェクトをMZに移行できるようにはなっていますが、MVのプラグインはそのままでは動かない可能性が高いです。なのでプラグインをたくさん使っている場合、移行は厳しいと思います。
新しいバトルシステムや移動ルートイベントが作りやすくなっている、というところに魅力を感じるなら、乗り換えていいと思います。
trinityから流れてくる人はMVでなくMZになるでしょうから、フォーラムで活発化するのはMZだろうと思います。
MVと同様、言語はJavaScriptで、プラグインコマンドを除いて作り方はほぼ同じです。
MVのプラグインがそのまま使えるんじゃないかと期待しましたが、やっぱりなんでもかんでもそのまま動くわけではありませんでした。
プラグインコマンドまわりは刷新されています。ゲーム制作時に、より使いやすくなっています。
MVは歴史が長くプラグインを作りやすいのもあって、とてもたくさんのプラグインが使えました。なので、「MVでできてたあれ、MZでもできるように作ってください」みたいなリクエストが多くなりそうだと思います。
かくいう私も、とりあえずやったことはMVでお世話になってたプラグインを自作することでした。
どうせ大したものは作れずに投げ出すのだろうという予感はしています。しかし、大切なのは完成させることではなく楽しいと思えることです。のんびりと、ゲーム作りもプラグイン作りも楽しんでいこうと思います。
溟犬一六(めいけんいちろ)。雑種のクリエイター。ハンドル名はガバチョなど