スカルプチャーのシンプル化
最終更新 : 2019/06/22
最終更新 : 2019/06/22
スカルプチャーのシンプル化は、「組み立てモード > ツール」から選択できます。
ツールの右端にあります
このツールを使うとスカルプチャーのコスト(グラフィックメーター)を減らせるので、作品を公開する前にとりあえず試してみるのがおすすめです。ただし、やり過ぎるとアップにした時の見映えが悪くなります。作品を公開する時はほどほどにしておいて、それ以上のシンプル化はその作品を使う人に任せるといいでしょう。
MM公式キャラのアルティオをシンプル化すると画像のようになります。
左がシンプル化したもの(コスト6%)、右がオリジナルです(コスト19%)。遠目には違いが分かりません。ですがアップにしてみれば、シンプル化した方は「ユルユル」になっているのが分かります。
目玉なんかが分かりやすいです
ユルユルだと作業しにくいですから、シンプル化を使うのは一番最後がいいと思います。 ということでここからは、ツールの内容をもう少し細かく見ていきます。
「スカルプチャーのシンプル化」ツールを有効にすると、オブジェクトの色が変わります。この色はコストの高低を表しています。赤ならコストが高くて、青ならコストが低いということです。ピンクや紫はその中間です。当然、赤いスカルプチャーが狙いどころです。
ツールを有効にすると色分けされる
上の図はゲーム開始時点にキューブとドーナツを追加したものです。キューブが狙いどころということになります。床はコストが低いということも分かります。
シンプル化モードに入ると、画面右側のサブメニューに「スケールの比較」という項目が出てきます。ON/OFFを切り替えられます(デフォルトではON)。この機能を使うかどうかで、赤・青の判定方法が変わります。
本家「教えてチップ」によると、スカルプチャーのコストを測る基準は「実際の複雑さ」と「メモリの使用量」の2つあるそうです。そして、「スケールの比較」がONなら、実際の複雑さをベースにするそうです。
……ちょっとよく分かりません。実際にモデルが複雑だとしたらメモリの使用量も増えそうなものですが。いずれ、ON/OFFを切り替えると、赤・青の表示がガラリと変わります。
先程のキューブとドーナツの風景は、設定をOFFにするとこうなります。
むしろ床の方がコストが高いという判定になります
アルティオならこうなります。
左がOFF、右がON
「スケールの比較」という名称から考えると、同じような複雑度のオブジェクトを拡大・縮小した場合に真価が発揮されそうですが、触ってみてもよく分かりませんでした。教えてチップの文章を何度読み返しても、私はピンときませんでした。とりあえず判定モードが2つあるということだけ覚えておきましょう。
シンプル化したいオブジェクトにカーソルを合わせたら、R2を押しましょう。コートモードと違って、強い効果を与えたいならR2を繰り返し押す必要があります。
L1をホールドすると、最も赤いオブジェクトが自動的に選択されます。たくさんのオブジェクトを組み合わせた複雑なモデルだとか、ゲームシーンにたくさんのオブジェクトを配置しているといった場合は、L1をホールドしてR2を連打すると、効果的なオブジェクトに対して次々とシンプル化を適用できます。
最も赤いオブジェクトの判定は「スケールの比較」の影響がもろに出ますので、機会があれば、どういう判定がされているのか研究してみてください。
方法1も方法2も、△ボタンを押せば効果が反転します。シンプル化を戻すどころか、最初より細かくすることもできます。当然、細かくすればコストも上がりますが。
「スカルプチャーのシンプル化」機能は、英語版の表記だと「Sculpture Detail」とのことです。スカルプチャーの詳細(細かさ)を加減するモードということですね。初期状態がコートモードと反対になっているので、そのまま適用すれば細かさを減少(=シンプル化)できるというわけです。
シンプル化の操作はクローンオブジェクトにも効果が及びます。シンプル化のカーソルを合わせた時点で、クローンオブジェクトも白くハイライトされます。
溟犬一六(めいけんいちろ)。雑種のクリエイター。ハンドル名はガバチョなど